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一般社団法人 日本写真文化協会

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作家シリーズ「わたしの一枚」

シリーズ「結界」より

下瀬 信雄(しもせ のぶお)

下瀬 信雄
1967年
東京綜合写真専門学校卒業以後萩市で写真館を経営しながら個展、カメラ雑誌を中心に作家活動を続ける。
1980年
杉道助賞(萩市)
1986年
山口県芸術文化振興奨励賞
1990年
日本写真協会新人賞
1998年
山口県文化功労賞
2004年
山口県選奨
2005年
伊奈信男賞(ニコンサロン)
2009年
山口県美術展覧会大賞
2010年
山口県美術展覧会特別展示
1971年、個展「萩」(銀座ニコンサロン)をはじめ現在まで、「風の中の日々」「凪の時」「結界」「日本点景」などのシリーズを発表。
「結界」は最多の7回を数える。
作品はプリンストン大学(米国)、山口県立美術館、山口市小郡文化資料館などに収蔵されている。
NHK「新日本海紀行」レポーター、KRY山口放送「吉田松陰没後150年記念番組・松陰を継ぐ君へ」「国木田独歩没後100年記念番組・青春の置き手紙」レポーターなどで出演。市川準監督作品、映画「東京夜曲」「ざわざわ下北沢」などに出演。
NTTデータCMフィルムでインターナショナル・ブロードキャスティング・アワード(米国・Los Angeles)最優秀賞を受賞。
著作に写真集「萩・HAGI」求龍堂、「萩の日々」講談社、エッセイ集「下瀬写真館の春夏萩冬」近代文藝社などがある。
現在 山口県立大学非常勤講師、山口県萩市に在住

下瀬 信雄
アオダイショウの抜け殻

身近な自然をテーマに撮影を始めて、もう二十年近くになる。主にニコンサロンと日本カメラを中心に発表して来たが、いつの間にかこの「結界」シリーズは私のライフワーク になってしまった。4×5判のモノクロームというオーソドックスな手法も今では相当クラシックな感じになってしまったが、やはり他では表現しがたいと思っている。

最近では8×10にも取り組んでいて、その緻密な画像は柔らかいボケ味とともにデジタルとは別の表現が出来そうな感覚がある。思えば私が写真をはじめた頃は、八つ切り判のモノクローム密着プリントが業務の中心で、カラーの4×5判移行が急務の時代だった。その後35mmを駆使するスタ イルも取り入れ、今ではほとんどの業務や他のシリーズがデジタルカメラになってしまった。

それでもフィルムを使うモノクロームプリントは写真が到達した究極の伝統工芸品のような気がしている。 伝統工芸はそれを取り巻く産業構造と密接な関わりがあり、存続が可能かどうかは微妙な所だろう。すでに失われてしまった伝統も数多くあるし、デジタル技術が進めばいずれは取って代わられるかもしれないが、その不便さや大変さの中に表現の不思議さが潜んでいるような気がしている。

下瀬 信雄 下瀬 信雄
ハマウドのつぼみ 霜の降りたエノコログサ
下瀬 信雄 下瀬 信雄
ナツズイセン 雪をかぶった竹

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