2018年7月11日

街道宿場町、江戸への船運でも興隆、「蔵の街」栃木

栃木県栃木市は県の南部にある人口約16万人の市です。古くは江戸時代、京都から日光東照宮へ幣帛を奉納する勅使が通った例幣使街道の宿場町として、また市街地中央を流れる利根川水系の巴波(うずま)川を利用した江戸との舟運による物資の集散地として北関東屈指の賑わいました。特に舟運により莫大な富を得た商人たちは隆盛を極め、その豪商たちが白壁土蔵を巴波川沿いに競うように建てたものが、今日の「蔵の街」として多くの観光客を集めています。

市西側に位置する太平山からは関東平野が一望できる。街の夜景も人気のスポット。

明治初期の市内大通りの様子。

市内中央を流れる巴波(うずま)川、江戸時代の舟運を模した舟での遊覧観光を行っている。

時代の面影、映画やCMの舞台に

ところで、市内には蔵はもちろん、歴史ある建物が数多く残っており、それらを利用した店舗が人気を呼んでます。
また時代を感じる趣きのある街並みは撮影に最適なのか、毎年多くの映画やドラマ、CM等ロケーションが行われています。
当館にも初代、二代目が撮影した明治初期の街並みの写真を幕末資料館として常時展示しており、栃木を訪れた方々の人気のスポットとなっています。
江戸、明治、昭和とその折々の時代の面影を色濃く残す栃木の街をぜひ散策してみませんか。

人力車、舟での結婚式も人気。

例幣使街道、現在も白壁の土蔵群が残り、当時の繁栄ぶりを偲ばせる。

江戸時代の豪商、塚田家。現在は塚田歴史伝説館として観光スポットになっている。

◆わが街・栃木市へのアクセス

【東京から】
JR東北新幹線・小山~JR両毛線・栃木=約1時間。
JR常磐線~北千住・東武伊勢崎線~栃木=約1時間30分
JR宇都宮線~栗橋~東武日光線~栃木=約1時間35分。
【バスで】
栃木駅前~高速バス/関東自動車~京都駅まで=約8時間~地下鉄東梅田駅(大阪)まで=約9時間。